湘南スタイルマガジンに掲載中!

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11月3日の文化の日に第一回目となるエシカルイベント「カーニバル湘南」が開催される。ナビゲーターを務める宮崎ひとみさんと主催者であるSFJの中川淳さんの対談で、本イベントの主旨を紐解く。

※ 湘南スタイルマガジン最新号より転載

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アーティスト 宮崎ひとみさん
自然に寄り添ったライフスタイルから生まれる心地よいサウンドと温かな歌声を届けるシンガーソングライター。藤沢でハワイのロコフードが魅力のカフェも展開。

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SFJ代表理事 中川淳さん
辻堂の「ティーズ・ハウジング」の代表、SFJ(サーフライダーファウンデーションジャパン)の代表理事。サーファー目線から草の根的な海の環境保全活動を推進。

「このイベントではごみゼロを目指します!」

中川 一言で表すなら“湘南最大のエシカルイベント”です。人や地球環境、社会、地域に配慮した考え方や行動するためのイベントで、今回を皮切りに毎年開催することで市民の声から課題を抽出し、政治行政、企業の取り組みが両輪となり課題解決への道を探っていきます。そして最終的には「循環型都市」の設計図を作ることを目的としています。

宮崎 主なコンテンツはどういったものでしょうか。

中川 ファシリテーターにSFJ理事である佐賀和樹氏(藤沢市議)と近藤大輔氏(神奈川県議)を迎え、未来の湘南を考える「シンポジウム」を開催するほか、さまざまな地域の企業や団体が参加・出展し、ゴミ問題への問題提起を行います。

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シンポジウム”SURF 2050 VISION” のイメージ @樋口篤郎

宮崎 まさに、湘南らしいコンテンツですね。このイベントが目標としていることはありますか?

中川 絶対に実現させたいのは、「日本初のごみゼロイベント」の達成です。日本全国でごみゼロイベントを試みてはいますが、実際に達成できたイベントはなく、各地で気運が盛り上がっているにも関わらず、実現できていないのが実情です。一方で今年 6 月にアムステルダムで開かれた「DGTL」という音楽イベントでは、世界初となる“ごみゼロ”を達成。決してごみゼロが不可能ではないことに気づかされ、非常にインスパイアされましたね。

宮崎 国内で成功すれば話題必至ですね。では、ごみゼロを達成するための方法はありますか?

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お気に入りのカトラリーとともにイベントへ!

中川 参加者に再利用可能なカップ、皿、カトラリーを持参してもらうことを呼びかけています。事前にSFJの公式アプリをダウンロードしていただき、持参した食器を使ったり、ワークショップなどに参加すると各ショップなどで「エシカルアクション」にポイントが付与されます。そのポイントが貯まると、例えば特定のお店で利用できる「300円オフクーポン」といった地域クーポンが発行されます。そのクーポンを利用して買い物をすることで、地域にメリットがもたらされ「循環型のまちづくり」につながります。

宮崎 それは面白い試みですね。どうしてそんなことを思いついたのですか?

中川 近年、プラスチックのストローから紙ストローに変更した企業も増えましたが、正直言って紙ストローで飲むと美味しくないですよね?私にとっては竹のストローと保冷タンブラーの組み合わせが最強の組み合わせ。大好きなコーヒーフラペチーノも飲みやすく、キンキンに冷えた状態で最後まで美味しくいただけます。カップを持ち歩いたり洗ったりするのは多少手間かもしれませんが、贅沢って楽をすると味わえないんだな、と思い知りました。

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会場でも販売しているで、お気に入りを見つけるのも楽しいですよ

宮崎 最後に、このイベントに参加される方へのメッセージはありますか?

中川 サステナブル=欧米の文化・“意識高い”と思われがちですが、それって日本が古来から大切にしてきた“もったいない文化” そのもの。今回のイベントを文化の日に開催するのも、そうした日本の文化を見つめ直してほしいとの思いが込められています。ぜひ環境問題に目を向けてもう一度日本の文化を取り戻し、“日本初” のごみゼロイベントを皆さんで達成したい。湘南にはそのポテンシャルがあると信じています。

宮崎 湘南から全国へ。日々の暮らしから環境について考えるきっかけづくりを、このイベントで体感してもらいたいですね。

日程:2022年11月3日(木)10:00~15:00(荒天中止)
場所:神奈川県立辻堂海浜公園(藤沢市辻堂西海岸3-2)
URL:https://www.surfrider.jp/category/carnival-shonan/